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××年2月1日 開拓○日目 ドンナーの日記

「バラックでトリューベたちの帰りを待つ日々が続いている。
あの愛らしいトリューベが、態度の悪いスカウトややけにキザなマスケッティアに何かされてやしないかと不安な毎日だ。
それにしても、帰宅するたびに全員に声をかけ労うトリューベはリーダーとして申し分なく、そして美しい。
いつになれば彼と開拓に行くことができるのか。
彼はすでに77レベルに達している。
私のレベルは24から止まったままだ…。

そんなある日、新しくやってきたリサという美しい女性に誘われ、テトラ大遺跡まで供することになった。
なぜかシュタルクも一緒なのが気に食わないが、開拓ができるのならばこの際仕方がない。

あのリサという女性、素早くそして確実に敵を仕留めていく。彼女のおかげで、私は1日で30レベルまで成長することができた。
この調子でいけば、トリューベに追いつくことができるだろうか。」



××年2月2日 開拓○日目 ドンナーの日記

「私は今日の日を決して忘れることはないだろう。

ついにトリューベから声がかかった。いよいよ私も本格的な開拓に乗り出すことができるのだ。
だが、私は先日30レベルになったばかりだ。彼の足を引っ張ってしまわないだろうか。

またしてもシュタルクがついてきている。
二人きりではないことに心底がっかりしたが、傍にいることができるだけでも、ただバラックで帰りを待つよりは随分とマシというものだ。

行き先を聞くと、リオンダンジョンに行くという。
あそこは数え切れないほどの魔物が押し寄せてくる危険地帯だ。
しかも私のレベルよりも遥かに強い。とても行けるものではない。
そのような場所なら、私よりもロットーを連れた方がいいのではないだろうか。私は悔しさを押し殺し、恥を忍んでトリューベに進言した。
私には彼を守る力がまだ備わっていないのだから…。

だが、彼はこう言ったのだ。
「ドンナーに強くなってもらうために行くんだよ。俺が敵をひきつけて、ドンナーのところまでいかないようにするから」

なんとトリューベは、私のために…。
守りたい相手に守られるとは情けないが、彼の期待に答えられるように強くならねばなるまい。



実際に行ってみて、ダンジョンの敵の恐ろしさを肌で感じることとなった。
広間に出てもいないのに、次から次へとトリューベに襲い掛かる。
彼は臆することなく敵陣の真ん中に突っ込み、両手剣で一掃していく。なんと強く美しいことか。
頭上に輝く天使の輪が本物かと思えるほどだ。

私の力では歯がたたず、完全に何もできない。
どうしたものかと思ったそのとき、シュタルクは私に言った。
忘れもしない、あの屈辱的な言葉…。

「とりあえず、死んだフリでもしとけば?」




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私は…私は今日の日を決して忘れることはないだろう…。」
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